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大奥 16巻

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https://www.amazon.co.jp/大奥-16-ヤングアニマルコミックス-よしながふみ/dp/4592162765

 

意地悪そうなお顔な宮様!!!w

 

16巻、幕末まで来ましたね。

倒幕〜明治初期?の男女が正史(多分。最近ではこの漫画の設定こそが正史ではと思ってしまうw)に戻るまでなのかな、なので、もう少しで終わってしまう…と寂しい思いでいっぱいです。

が、面白いです、やっぱり。

終わっちゃうかも先を読みたくないなぁ、なんて微塵も思わせない。ページを捲る手が止まらない。

この作品には、悲しみを感じていない将軍及び女性・男性は皆無と言っていいのですけど、この巻でもやはりただの意地悪な宮様じゃなかったですね…。和宮さまの“左手がなかったのでは”疑惑をここまで膨らますとは。圧巻です。

次巻は和宮さまの母君と土御門さんのエピソードでしょうか。

 

家定の時も、エピソードの一つ一つが本当に本当に悲しくて酷過ぎて泣きに泣いたものですが…家茂にはあまり悲しい思いをして欲しくないなぁと切に願ってしまいますね…御心が清いだけに…。

歴史や歴史上の政治に詳しくはないので、今後の予想などもしない・できないで、次巻の展開を待ちたいと思います。

 

思えば遠くに来ましたね。事の始まりは家光だった。春日局のヤケクソ、無理やり、ただのエゴ、と思うような行動から二四〇年余りも経ったのか…。結果、それは良かったのか悪かったのか。

既に誰も何も覚えている人もなく、男性上位の世界であったとは考えもしない世代から、(恐らく)男性上位となる世界への変貌か…。

そりゃ現代でも、耐えようもなく悲しい思いをして生きている人々もいるし、そうでなくても悲しさなんて絶対評価なので比べられる訳ではないけれど…、少しでも皆が健やかに幸せに生きられる世界への変貌を願ってやみません。フィクションなら尚更ね。

 

そういえば、この帯の文章も秀逸ですね。

この作品を知らない人から見たら、「和宮が女なの、当たり前じゃない?」て思うに決まってる言葉であり、「え、どいうこと」と興味を持たせたり考えさせたりする(その時点で既に手中に入っている)素晴らしいコピーだなと思うわけです。